
私が今から15年前に出版したガンの本に書いた統合医療センターの構想
今日、「世界仰天ニュース」というテレビ番組でジョブズ氏とすい臓ガンのことが報じられた。幸い、あまり議論にもされていないようだが、すい臓ガンの初期に手術を受けず、統合医療を行い、それが彼の癌死を早めたとも言われている。統合医療にはネガティブな評価です。しかし、すい臓ガンは予後が悪く助かる人は少ない。彼の場合は神経内分泌腫瘍で、比較的予後が良いすい臓ガンであり、9ヶ月遅れて手術を受けても、すぐに手術を受けても結果はそれ程変わらなかったと思います。手術は早い程良かったが、統合医療自体が悪かったわけではない。敢えて言うなら、中途半端な統合医療なのが悪いのです。
統合医療は包括的な医療です。肉体と精神と社会的要因と患者を取り巻く自然要因を調整しガンを治す試みです。西洋医学に対する補完・代替医療ではありません。ですから統合医療はとても多くの情報と厳密なシステム化による治療的アプローチがいるのです。すさまじい勉強と色々な経験をしなければなりません。時には土の臭いをかぎ、時には意識変容状態の経験をし、陰陽五行も勉強しなくてはなりません。真の統合医療にとっては西洋医学こそが補完代替医療なのです。
ジョブズ氏が人参ジュースを飲んでも、禅の瞑想で背中を叩かれてもそれだけではとてもガンは治りません。必要なのは膨大な情報と病気を治すシステムです。それらは彼が最も特異とするところですが、残念ながら彼にそれら統合医療の知識もなく、まわりも家族も西洋医学にガッチリ固められていますから実践が出来ません。統合医療は「食」が重要ですから家族の統合医療に対する理解と情熱も必要です。精神科医も主治医にはいなかったでしょう。晩年彼はすっかり弱気になって西洋医学オンリーに埋没してしまいます。
ジョブズ氏の晩年の言葉「何でも自分の直感を大切にし、その直感が正しいと信じればそれが実現する」というのがありました。ジョブズ氏は自分の病気には自然療法が必要だという直感を持ちました。しかし残念ながら統合医療ではありませんでした。情報とシステムの天才ジョブズ氏もガン医療の分野では、自分の直感を実現できませんでした。それ程統合医療の実践は難しいのです。
いかりや長介氏がガンになりラドン温泉に通い続けました。一説には1週間働きラドン温泉に行き元気になり仕事をして、弱るとまた温泉に行き仕事を長く続けることが出来たとのことです。元気に働いていたのにあっという間に死んで私も驚きましたが、本当なら仕事も出来ずもっと早く死んでいたのかも知れません。お笑いタレントでも「自分の病気にはラドンのホルミシス効果が期待できるという統合医療的な鋭い直感」があったのかも知れません。
30年以上も目指している私の統合医療構想も実現しないまま終盤にきました。診療所とラドン温泉の発見まではきましたが、もう終わりです。今日はミカンの苗をスコップで穴を掘り沢山植えたので、左の股関節が痛く明日の仕事が心配です。ガンになる前に身体がぼろぼろになります。
これから先はお笑いで私のグチを聞いて下さい。ジョブズ氏に私がいれば統合医療のシステムが完成し、私にジョブズ氏がいれば、彼の経営力と実践力で日本中に統合医療センターが広がったことでしょう。

ミカンの苗を植えました。ミカンの皮はキジツといって健康にとても良いのです。もちろんビタミンCが豊富です。