投稿者「熊井」のアーカイブ

すべては時間が決定する

山桃の実

毎日メンタルヘルス:心療内科・精神科の診療であったり、産業医としての長時間労働面接や不調者面談、ストレスチェック後の面談であったり、ほとんど何かメンタルヘルスの関係の仕事がある。薬物の事以外には勉強することは無く、精神療法の場合は現場が教科書である。毎日が苦しく不幸である相手にアドバイスする時、まず相手の精神に共鳴するため無心になる。そうすると自分の事を考えなくなり少しトランス状態のようになる。そんな時自分でも考えられないような言葉が出てくる。しかも何故か早口になる。患者に語りながら自分も聞いている。それはまさに勉強になるような言葉だ。たとえば今日こんな風に語った。

少し詩的な表現にしました。

未来を不安し、過去を悔やみ、

恐れと怒りに心奪われていれば、

心の苦痛は線香花火のように飛び散り病は癒えることは無い。

しかし、自分の悩みや苦痛は全て時間が解決する。

今の苦しみが永遠に続くことは無い。

自分の悩ます問題が何も解決しない時、

時間の経過に任せるが良い。

時間がたてば状況が変わり自分ではどうにもならなかったこともどうにかなっているものだ。

すべては時間が解決する。

あなたが解決できることはほんのわずかだ。

ヤマモモの実を見ていると時間の経過を感じざるを得ない。一度に実は真赤になるわけではないことが分かる。ヤマモモの実が赤くなるのは時間がたたなければならない。だから山ももの実が赤くなるのはヤマモモが決めるのではなく時間なのです。

参考クリック

統合医療その②酸化と還元(前回に続く還元空気について)

花ちゃんの味噌汁

 今日CSテレビで花ちゃんの味噌汁という映画を娘が見ていた。舞台が福岡で実際の話のようだったので私も途中から見ました。乳がんの母親が死ぬ前に娘に味噌汁の造り方を教える話です。抗がん剤で一時は良かったものの最後には全身転移で死んでしまうという話でしが、一時玄米食とホールフードに頑張る話が出てきます。

 何か抗がん剤でもダメ、食事療法でもダメという話で、結局医者の健診の呼びかけに応じなかったのが手遅れの不幸な結末の原因という感じでした。

私ならこういう治療をする

抗がん剤で治療していようが無かろうが、まずは発ガンのベクトルにを強くした原因をブロック。出来るだけパン食をさけ基本米食、玄米ならば絶対無農薬、何故ならば農薬は石油から出来ているので全部胚芽に入ります。ですから無農薬でなければ発ガン促進です。テレビの玄米が無農薬であったかどうかは分かりません。パンはグルテンによる炎症反応がありますが、何と言ってもポストハーベストの問題があります。30代の乳がんの80%は朝パン食、40代の乳がんの70%は朝パン食と言われています。これは輸入小麦粉に入った殺虫剤などの農薬が原因ではないかと考えられます。殺虫剤は環境ホルモンすなわち類女性ホルモンで乳腺を刺激します。パンを食べたいのなら出来るだけ国産小麦のパンを。パスタ等も注意。他に色々ありますが産業界の人に攻撃されると良くないので黙ります。自分で勉強して下さい。

次にデトックスです。もうこれは先日から話しているように水道水はやめて還元水を飲むしかありません。福岡県は水道水による発ガンの可能性が高い。

みんな手が汚れれば手を水で洗います。それと同じように体の内部が汚染されれば水を飲んでデトックスして体内を洗わなければなりません。肝臓や腎臓から毒だしするのに水が要るのです。しかし、その水が汚染されていては話になりません。還元水が良いのは活性酸素除去と細胞の酸化防止のためです。

次は身体の滋養を高め免疫力を付ける事、というより神経、免疫、内分泌のホメオスタージスの三角形を強化する事です。これには漢方生薬が必要です。生薬で手に入り安いのは朝鮮人参と霊芝です。

後はメンタル対策です。乳がんの人は感情抑圧が強いので、交流分析や認知行動療法、さらにはマインドフルネスを実践させます。今心理的な要素が大きいガン患者数人に自律訓練をしています。

精神医学会でもマインドフルネスは無視できなくなって来ています。しかし、がん患者こそマインドフルネスが必要なのです。

ちょっと、還元空気の話しまで行かなかったので次回にします。

統合医療その②酸化と還元

熊井温泉水は還元水なので釘が錆びません。還元水とか活性水素水とか言うけれど、測定器によって数値が異なり、錆びない温泉水と宣伝しているように本当かどうか分かりません。一番分かりやすい事実、それは釘の錆び実験が一番事実を証明する方法です。

ちなみに熊井温泉3号泉(ラドン78.9マッヘ)の酸化還元電位はマイナス21ミリボルトです。プラス250ミリボルト以上を酸化水、250ミリボルト未満を還元水といいます。

健康のために抗酸化物質の健康食品を常用している人が多いと思います。目にはブルーベリー、肝臓にはウコンのクルクミン、タウリンなどなど挙げればキリがありません。ポリフェノールと言ったほうが分かりやすいかもしれません。私たちは一日に食事が2キロ、水が2キロ、空気が18キロ摂取しています。しかし食物を消化するために私たちは多くのエネルギーを必要とします。その結果として多くの活性酸素も生じるのです。呼吸する酸素の2%は活性酸素となり体が酸化されます。

 何故年を取り病気をして死んでゆくのでしょうか。それは私達の身体が時間と共に酸化してゆくからです。身体が酸化すれば動脈硬化が起こり、やがて脳や心臓を含めてさまざまな病気が生じます。活性酸素によりガンも生じやすくなり寿命も短くなります。それに対して還元とは酸化を防止するものであり、若返りというわけではありませんが、動脈硬化が阻止され、場合によっては病が回復して行くことも多くあります。端的に言うと酸化は老化で還元は若返りです。ですからガンの統合医療の根本は還元生活が基本となります。

もっと物理的に言うと酸化とはエントロピーの拡大のことです。エネルギーの放散です。木が燃えて灰になるようなことです。還元とはその逆で巻き戻しのようなものです。エントロピーの縮小と言います。酸化はたとえて言うガソリンを多く使った車は早くポンコツになると言うことです。

身体が小さい動物ほど早く死にます。呼吸が多く脈拍数が多いからです。体重の割り体表面積が大きいために熱が逃げます。だから体温を上げるために一生懸命沢山食べて熱を発散しなければなりません。エントロピーの拡大が大きく寿命が早く終わると言う事です。ねずみのようにセカセカ生きる人は寿命が短いかも。

そんな時抗酸化物質の健康食品を沢山とってもねずみの寿命が代わるわけではありません。身体に必要なポリフェノールは何百何千とあります。これが良いあれが良いといってもそれは当たり前のことですが、寿命全体をそう長くすることは出来ません。ただ人は臓器の弱点がそれぞれありますので、健康食品で自分の臓器が不足している物質はとることは悪いことではありません。実際私もアイサプリや前立腺肥大や認知症予防の健康食品などをとっています。

しかしながらここで大切なことは水も毎日2キロ取っているという事です。食事を全部抗酸化物質にすることは出来ませんが、水は可能なのです。だから還元水を飲むことがとても大切なのです。水道水はプラス600~700ミリボルトの酸化水です。こんなのを飲んでガンになりたくないという方がおかしい。

酸化水はエネルギーが燃えカスで、力がありませんが、還元水はエネルギーがあります。熊井温泉水は植物が早く生長し、遅くまで花が咲きます。還元とは電子をもらう事、酸化とは電子を奪われることです。体から電子を奪われれば後は老化とがんなどの病気が待っているだけです。大きくたくましくそして強く長く生きピンピンコロリで死ぬにはマイナスイオン水が一番です。時間がなくなったためマイナスイオンの空気については次回とします。

トリハロメタンが多いほど肝臓ガンが起こりやすい。肝臓ガンの多さの指標は水のよしあしの指標でもある。

統合医療その1

 段々クリニックにもカーサテルマエの料理教室にもガン患者さんが多くなってきました。

クリニックに受診されるうつ病の患者さんやその他のメンタルな疾患の人には、認知療法、森田療法、交流分析、自律訓練療法、アンガーコントロール、その他の読書療法、読書といっても私の本を読んでもらっています。何でも手引書は重要です。

そういった手引書のようなツールを使って、薬物療法が中心で面談の時間が短いのをカバーしています。薬物療法だけだと治っても再発率が高くなります。本当に治すにはどうしても精神的なアプローチが必要です。

 しかしながら、ガン患者さんが多くなってくれば統合医療の手引書が当然必要となります。ガン患者さんが再発したり転移が起こったりするのを防ぐためには精神療法以上の時間がかかります。毎回同じことを言う時間がメンタルよりもっと有りません。実践と行動力、家族の力が要るからです。カーサテルマエの料理教室も玄米菜食やホールフードくらいです。まだ全ての料理や調理を指導出来ているわけではありません。

 統合医療はものすごく勉強しなければなりません。ですから、手引書を作るつもりですが、ネットを利用するのも良いかと思いますので、しばらくは手引書準備としてブログで統合医療の記事を本格的に書いてゆこうかと思います。

 その前に、父親が45歳でスキルス胃がんになり、47歳で壮絶なガン死を遂げ、その影響で医学部に入り18歳から「ガンが治るにはどうしたらよいか」という一念(ガンの研究も大病院も権威も興味なし)で勉強してきて、50年の集大成の統合医療村の原型がほぼ出来てきましたので紹介したいと思います。

昔抗結核薬の無い時、治らない結核は転地療法をしていました。海や山のマイナスイオンの多いところで自然の力で治すと言う主義です。アーユルベーダ的な所もありますね。抗癌剤も今一つ効果の薄い現状では、昔の結核治療のように自然の中での転地療法という選択肢は十分考慮されてしかるべきです。この村の中心はクリニックではありません。このアパートと自然なのです。クリニックはそのサポートです。

5月に引渡しでしたが、追加工事や何かでかなり遅れましたが12月頃からは入居できそうです。クリニックが忙しく今一つ営業へ力がはいりませんが、何んとかパンフレットを作りました。ことわっておきますが、あくまでも健康温泉アパートで治療所ではありません。しかしながら、クリニックの山ふもとに福岡県一番の高濃度の天然ラドン温泉(ラドン78.9マッヘ)を発見したのは、奇跡的で使命的なものを感じます。部屋は約30へーベーの1Kですが、家具家電付で光熱費込みです。壁はラドン石をスライスして貼り付けています。一部天然石、珪藻土、上下は松と杉、いわゆる木と石と土で出来た部屋です。レンジは電磁波無しのニクロム線、風呂はリクシルの最高級バス、スパージュ(巨大シャワー、打たせ湯、肩湯、水流あり)です。いつでも24時間コックをひねれば天然ラドン温泉のラドンガスがたっぷりでてきます。メタ珪酸も豊富でお肌スベスベです。

それでは何故50年の努力の結論がこういう形になったのかを次回からじっくりとアップして行きたいと思います。

 

カーサテルマエ玄米菜食料理教室参加募集

健康温泉アパートの一階でで毎月第2金曜日に行われている料理教室。いつも満員御礼の状態でしたが、何故か11月は15人定員で参加者現在のところ、まだ5~6名くらいです。参加ご希望の方はご連絡ください。12時からの食事参加だけでも良いです。前回好評だった「食べる漢方薬」に続き今回の私の講義はメンタルヘルスで「マインドコントロール」です。一般の人は知らないかもしれませんが私は救世主メシアと言われた「高橋信次」の最後の弟子ですから、面白い講義になるかと思います。

お申し込みは電話かFAXで。

 

今マインドフルネスが話題になってきています。メンタルヘルスのようでマインドコントロールのようで近寄りがたいですが、戦争のきな臭いにおいがする昨今、これからの日本人には避けて通れない心の準備です。

今日本の精神医学会もマインドコントロールが患者の診療においてまた治療において無視できない時代になってきています。

社格崩壊ー大企業不正のドミノ倒しー

 最近は企業不正のドミノ倒しが続いています。長時間労働の過労自殺はもとより、大企業の粉飾決算やその他のコンプライアンス違反が後を絶ちません。コーポレイトガバナンスなどあったものでは有りません。ここまで大企業が凋落するとは一体誰が予測できたでしょうと思っていたら、自分が既に予測していました。
 いきなり自分のブログの本日のアクセストップに6年前に書いた記事が出てきたので読んでみたら、まさに今の企業の姿を予測していました。認知症気味になってはもはやこのような文章はかけなくなりました。

興味のある方は下記一読を・・・

http://blog.goo.ne.jp/holisticdiarymk/e/7f570517af4a84912c3560f40daae546

2010年に出版した本です。上記ブログはこの本の15章から取ったものですが、今日はその16章の「社格崩壊」の記事内容をアップしました。

 

その⑯社格崩壊時代の到来(特別編)

―株式会社・人体論―

 また悪い癖が出て、前章につられ今月も先へ進めませんでした。元々「社格崩壊」では本を書こうと思っていたくらいですので、一章だけでは済みませんでした。最近書店でピーター・ドラッカーの書籍コーナーをよく見るようになりました。彼はビジネスマネジメントの教祖とも言われ、古くはダイエーの社長や新しくはユニクロの社長が良く語っており、既によくご存じの方も多いかと思います。私も最近一冊読んでみましたが、企業崩壊が起こっている現状では大変参考になる本でした。リーマンショック以来、確かに多くの企業がイノベーション(技術革新)とネクスト・ソサエティ(未来社会)を模索している最中、適書と言わざるを得ません。しかし心療内科産業医としての感想としては、働く人の「貢献」という言葉が出てきても、反対から読んだところの「健康」という言及がほとんど見られないのが残念でした。もちろん私が言う健康とは心身両面での健康です。

 先日、日本産業衛生学会に出席しましたが、そこではjob-engagement(仕事熱中度)という言葉が盛んに語られていました。実際はそれが組織活性度という概念で語られていたようです。すなわち字数が少ないので結論を言いますが、これからの企業は第3次予防のメンタル不調者対応より、残された健常な勤労者を如何に活性化させ、効率性を上げ企業業績を上げていくかに関心が集中して来るであろうということです。メンタルヘルスの1・2次予防を超えて生産的なポジティブメンタルヘルス(積極的メンタルヘルス=私の造語)を取り入れていこうという流れです。しかしjob-engagementをチェックする問診票は、何十年昔に既に作られた攻撃型性格、悪くいえば仕事に対する貢献度が高いワーカーホーリック(仕事中毒)の病的性格をチェックするものとほとんど変わりませんでした。

 確かにもはや時代は勝ち組、負け組ではなくて存続組、消失組の時代になってきていますので、気持ちも分からない訳ではありません。しかし、その生き方はタイトロープ(綱渡りの時の張りつめたロープ)の上を歩くようなもので、私生活とのバランスがかなり難しい生き方となります。私の問診表の組織活性度のチェックでは、攻撃型性格と生活満足度のバランスの取れた問診チェックからなっています。私はJob-life engagement(仕事―生活熱中度)すなわち仕事にも私生活にも熱中した生き方が大切と思います。勤労者に貢献を求めるのではなく、貢献は勤労者の良くマネージメントされたビジネスモデル下で自発的に出てくるものでなければなりません。そのことを分かりやすくするために「株式会社―人体論」を考えてみました。

 以前、お金を人体でいえば血液と喩え、お金の流れは人体の活動を維持する血流であると言いましたが、企業の組織は人体で言えば文字通り臓器組織のことです。臓器の組織細胞は同様の目的を持った作業を行う従業員達ということになります。例えば腎臓は排泄関係を肝臓は解毒関係を担っているわけです。肝臓と腎臓は組織が異なりますが、どちらが重要でどちらが偉いと言うこともありません。人体の臓器を操作する神経系や内分泌系は人事労務と言うところですが、それも臓器からのフィードバック(命令系に対して抑制的に働くこと)作用があり一方通行ではありません。全ての細胞や臓器は上下関係が無く、他の細胞や組織に貢献するように出来ており、その貢献の結果として人体が健全に機能することを、全ての組織や細胞が知っているのです。このように社員が競争し合うのではなく、協力し合うことにより企業業績が上がるということを知らなければなりません。

人体が弱ったり病気になったりしたら、健康な臓器組織をコストカット(出来ればコスト調整と表現したい)するのではなく、病気の臓器組織を活性化させなければなりません。そういう意味では企業の組織活性度を知る事が必要です。組織分析や企業診断(本来の企業診断は儲かる企業かどうかの診断ではありません。何処が悪いかの診断です。)なくして健康な企業になり得ず、存続組にもなれません。

 うつ病を治すには薬物療法と精神療法が必要です。しかしうつ病を完全に治すことが出来るのは実は「人間の絆」です。絆を取り戻せばうつ病は必ず治ります。その絆とは人体で言えば、人体の細胞間や臓器間の様にお互いに助け合い貢献するという意味の絆の事なのです。日本にうつ病が多く元気のない企業が多いのは、働く人の多くが絆の病に陥っているからです。そんな状況で、さらに社員にタイトロープを渡らせるような組織いじりや方向付けは、結果的は企業の力を弱らせます。むしろ最近運動会や文化祭が復活している企業がありますが。それはそういった絆を高めるところに、存続組への活路を見出そうと模索しているのではないでしょうか。

 これで広い意味でのラインのケアを終わります。これからは各論に入って行きますが、事例や治療方法を述べながら、分かりやすくメンタルヘルス向上の「ワザ」を披露して行きます。取りあえずは対人関係の具体的な向上方法である交流分析について3回、あらゆる緊張を取るリラクセイションの方法である自律訓練について2回ほど語る予定です。乞うご期待。 

 

高橋信次と統合医療(最終章2続き)

人工ラドン温泉

昨日に続きます。

 巣鴨にいた電気治療の療術のT先生が、伊豆で人工ラドン温泉(当時はそういう風には言ってはいませんが)で泊り込みで、病気の人を見ていると聞いて、家内と二人で行ってみました。1981年の事です。ラーキー博士のホルミシス効果発表のまだ一年前です。巣鴨では結構多くの職員を抱え、治療所も繁盛していましたが、離婚した後治療所は奥さんに譲り、ちっちゃな民家のようなところで数人の病人を見ていました。私も一泊しその微量放射線を利用した人工ラドン温泉に家内とともに入りました。

 すごい湯煙が天井から出てきてやや怖い感じで、放射能は大丈夫かなと思いながら入りました。風呂を出てからは爽快感が有りましたが元々からだが特に悪いわけではなかったので良く分かりませんでしたが、家内が入浴前に出来ていた私の顔のニキビが消えてしまっていると驚いていました。

 

東北の医療村

 他に職員がいるわけでもなく、T先生自ら食事も作っていました。東京の時の治療所と比べとても質素な感じでした。1978年頃九州で研修をしている頃にT先生から手紙が来て、東北で自然を利用した医療村を計画しているのでぜひ参加して下さいとのことでした。以前T先生は私に「私たちは医者ではないので患者を診察する事も診断することも治療する事も出来ない」といつもぼやいていました。療術の力で病気を治す力が有るのに、医師法で医師免許のあるものしか認められていないので、それは医師でしか許されない。だから私の力を借りたいということでした。

 しかしながら当時私は西洋医学の修得に大変な状況でしたのでお断りしましたが、ガンを自然の力で治すという事は大変興味が有りました。当時は医師免許がある事を当然のことと思い何も意識しませんでしたが、真摯にまた情熱的に病気の人を治したい思いや、また治す力が有っても医師免許がなくてはそれは出来ない療術師の人が沢山いることを改めて知りました。

 効果的な治療法ですが微量放射線による治療で使っている放射性物質の種類や放射線量も分からないし、また管理がおそらくとても法的に大変であろうと思い、がん治療に私が人工のラドン温泉を使うことは出来ないだろうと当時思いました。

健康温泉アパート「カーサテルマエ」全景

 時間が有りませんので、それから40年飛びます。結果的の私が九州ではありますがその原型をほぼ作りました。1978年ごろに私が不可能と思っていたラドン療法が可能になりました。こともあろうに福岡県で一番、全国でもおそらく10番目くらいには入ると思われるラドン濃度が78.9マッヘという高濃度の天然ラドン温泉を、2017年にクリニックの横で発見しました。東京での経験が無ければラドン温泉(熊井温泉)は永遠に見つからなかったと思います。高橋信次先生やT先生のご縁というものでしょう。まだ中身が充実していませんのでこれからのところも多いですが、何んとかこれからも頑張ろうと思っています。

 カーサテルマエの玄米菜食料理教室に来た女性で、カラーセラピーをしている女性から、信次先生の弟子の三木野吉さんが書いたノアの箱舟という本をお借りしました。GLAや信次先生のことがよく書かれているので面白く読みました。第1部には私の記憶に強くある部分があり、転載させていただきましたので参考までに載せました。

 著書「ノアの箱舟第一部」に懐かしいところが有りました。以前東京の病院で研修をしながら、時にこのH先生のところで修行をしていました。あるとき国立大学のしっかりした仲間が修行中に踊りだし完全に発狂してしまいました。H先生は大変困って私に何とかして下さい」と頼んできたので、結局私が病院につれていかざるを得なくなったことが有りました。後日H先生のところに行くとH先生は大変喜んで「あの事件でみんな恐れて、修行に来ていた人は誰もいなくなりました。熊井先生も来なくなったので家内にクラリオに降りてもらいどうしたらよいか相談しました。そうしたらクラリオが彼はイエスの時代に直接イエスの教えを受けているので正法(信次先生の説く法)を離れることは有りません」と言ったとのことでした。H先生は少し頼り有りませんでしたが、彼の奥さんはすごい霊能力が有りました。この小金井の道場はホントに悪魔と天使の戦いが激しかったのです。

 信次先生は針灸などの東洋医学が好きでしたが、中華料理が好きでメタボがたたり、昔からの予言どおり48歳でなくなりました。なくなる半年前の熊本の講演ではもっぱら健康についてでした。しかしながら残念な事に次ページの「医師が教えた間違いだらけの油選び」の結果?で半年後になくなりました。魚は食べないといけません。バターよりマーガリンを選べば命取りです。

 まあ、信次先生も医師ではありませんし、当時の医学も食に関してはいい加減でしたので、しかないところが有りますが、これからこそが真の統合医療が注目されてくると思います。最近補完・代替療法がバッシング受けていますが、確かに単なる健康食品では危険な場合が有ります。西洋医学と東洋医学と精神医学と自然医学を統合したもので無ければなりません。

 最近、比較的若い人で高橋信次先生を知る人が来ることが有ります。喜ばしいかぎりですが皆さん誰もが信次先生に会ったことがありません。当時信次先生を知る人ももうほとんどなくなりました。出来ればこういう人達に信次先生の最後の語り部として、話せたら良いなと思います。

高橋信次と統合医療(最終章2)

いざ東京へ

さて、無事医師国家試験にも合格してとりあえずは大学の内分泌内科に入局しました。しかしながら卒業試験のときに、インスピレーションに従い東京に行くべき時を考えていました。東京に出た偉大な人が高橋信次であることは既に分かっていました。しかし当時は厳しい医局のノルマが有りました。このままではずっと東京には行けないと思い、入局して半年後に教授に退局覚悟で教授に「東京に行きたいので行かせてください」と言ってしまいました。さんざん叱られましたが、「出来ないなら退局して行きます」という私に根尽きて「それなら他の先生の手前も有るので、川崎の百合丘というところに病院が友人がいるので、そこの病院に大学からの出向ということで行きなさい」との許可を得たのです。

 

救急病院と森田療法と療術

7月か8月頃病院の官舎に住み、そこを拠点にして動きました。しかし、信次先生も忙しくなかなかあえませんでした。病院も救急があり、私も忙しく日々が過ぎてゆきました。そこで今度は病院長にまた我がままを言い研究日と称して、高円寺の古閑義之先生の自宅で森田療法を学ぶ日を貰いました。古閑義之先生は森田療法の第一人者で、慈恵医大の後聖マリアンナ大学の学長をしていました。森田療法は知らない人も多いと思いますが、当時世界的にも知られた日本発の有名な精神療法の一つです。夜の9時に外来もしくは入院、私はそれを手伝っていました。しかしながら東京の偉大な人には会えずとりあえずは、信次先生の弟子にはあえました。小金井の波場先生や巣鴨の電気治療の療術師、阿佐ヶ谷の太極拳の先生のところに通いました。東京では信次先生にはなかなか得ませんでしたが、その代わり色々なことを東京で勉強することが出来ました。

 

人工ラドン温泉

その中で療術師が多くいました。信次先生は西洋医学よりも療術に興味が有ったようです。巣鴨の療術の先生とは長い付き合いでしたが、「ガンには微量放射線が効くんだよ」とよく言っていました。1976年の事ですから。今から考えればこれは本当にすごい言葉でした。というのは微量放射線にはガンなどの色々な病気に良いホルミシルス効果が有ると世界で初めて1982年に発表したのが、アメリカのラッキー博士ですが、私は療術師より既に5年早く聞いて知っていたのです。その後私は彼が伊豆で人工ラドン温泉の治療的なことをしているという事で

 

高橋信次と統合医療(最終章1)

右が「心経の言霊」といって信次先生が書いた「心経」の解説書で462ページあります。

左が「反省のかなめ」と言って反省の方法を解説したもので250ページほどあります。

多分聖書より具体的で分かりやすいと思います。現代のGood Newsと言っても過言ではありません。

いつも持ち歩いている心経が書いてある証本ですがもうボロボロぼろです。暗記しているので持ち歩く必要もないのですが、魔よけです。事故に会いません。暗記しているのは死んだ時にも潜在意識に残り、魔戦う力にるからです。

こんなもの持っている人もいないと思いますが、今もっているのがもう古くなったので、たまたまこれが出てきましたので、これからはこれを持ち歩く事にします。

久しぶりのブログアップですが、新院長になり忙しく診療から帰ったら中国ドラマを見て、ギターを弾きながら歌を歌い癒して終わる毎日です。今日は台風が上陸したので、久しぶりにアップできそうです。2ヶ月もアップしないのに毎日アクセスが100以上ありPVが200以上有ります。特に最近高橋信次の所にアクセスしている人が多いようで、何か復活の兆しも感じます。

 自給自足農園:以前何処まで書いたか忘れましたが、今日は最終回(2回)にします。私は当時自給自足の農園に生まれました。中学生までは給食費以外はお金を使ったことがほとんど有りません。肉は大体鶏肉か豚肉、ヤギ肉、たまにイノシシやウサギの肉です。魚は玄界灘が近いので海魚も食べていましたが、個人的には大体コイかフナの寒露煮かなまずの蒲焼、ドジョウや川海老もたまに食べていました。病気の叔父が農園で花で生活していましたので、季節には四季折々の花が咲き、野草も咲いていました。果物もほとんど種類が有り、全ての果物が旬でもぎたて新鮮の美味しいのを食べていました。子供のときは農業の厳しい作業も免除され、ただ全の収穫のものを取って食べる。またそれがゲームの用に面白く退屈することは有りませんでした。

百姓の次男が医者になった理由(分け):そんな分けで高校生になっても自分は農学部しか行くところは無いと思い九大の農学部に行く事にしていました。ところが高校二年生のときのある日、「医者になりなさい!」という声が聞こえてきました。これは守護霊のことですが、誤解を招くといけないのでこれからはインスピレーションと表現します。「おかしなことが有るものだと思いましたが、その後書店に行き「職業適性の本」を見てみました。そこには医者になる3つの条件がかかれていました。1.博愛の精神を持っていること 2.健康と屈強な体力 3.勉強が好きなこと の3条件が書いてありました。私は即座に3つとも無し、ムリということで医者になることは見送りました。ところが、3年生の時の願書提出前にまたインスピレーションが下りてきました。今度は「今夜は医者になるかどうかを勉強は一切せずに考えろ!」とのことでした。今度は完全に精神がのっとられましたので、一晩中考えました。結局父親の医療の甲斐なく無残な在宅ガン死と、その後の母子家庭とガン遺児の不幸体験から、「確かに人生は厳しい、蝶や花よの生活だけではすまない。医者になったところで、この厳しいガン病や不幸の役には絶たないかもしれないが、いくばくかの抵抗にはなるかもしれない」そう思い一年留浪人する事にしました。

久々のインスピレーション:東京医科歯科大学に行くつもりが、学園紛争で東大の医学部入試が中止となり、その受験生600人が医科歯科大学を受けることになり、太刀打ちできず結局第2次希望の鳥取大学にしました。ガン遺児の母子家庭にとっては、勉学に6年も罹る事態が困難でした。片親を亡くした子供は誰もが「もう一人の親も死ぬかもしれない」という恐怖症にそれとなくなるものです。百姓なら怖くは有りませんが、今はお金のかかる医師への道で、さらに親死に経済的に絶たれれば、中途退学止むなしなのです。一刻も早く卒業し、二浪や留年は原則出来ません。6年後何んとか卒業試験にこぎつけたものの、既に20%は脱落しており、卒業試験でまた2割さらに国家試験で2割落ちますので、12月山陰の氷点下の中コタツの中で必死で勉強していました。3日猛勉強して最後の日はほぼ徹夜、試験が終わった日は一日だけ普通の日を送り、さらに3日という事が10何科目2~3ヶ月続くのです。若くないと出来ません。そんな時に久しぶりに例のインスピレーションが聞こえてきました。「お前はそんな事をしている場合ではない!今東京に偉大な人が出てきている。お前はすぐに会いに行け!」という場違いな声が聞こえてきました。「そんな事をしている場合ではない!?」とんでもない事を言って来たなと思いそのときは一蹴しました。あの世とこの世の時間間隔は大分ずれが有るようです。しかし、その後それが高橋信次の事である事が分かり、彼の死の3ヶ月前に2日間にわたる個人指導で、百姓希望の私を無理やり医師にしたインスピレーションと高橋信次に会えというインスピレーションが同じである次元のものであることが分かりました。

次回は高橋信次と会ったことが、何故私が統合医療を目指さざるを得なかったかについて、最終章その2とします。

 

信頼と感謝の微笑

 ガンと漢方の勉強に土曜日診療が終わったあとに行きました。ガンの漢方については私もかなり詳しいのですが、患者さんのために少しでも役に立つことがあれば学びたいという思いで参加しました。しかし、抗がん剤を打っている患者の副作用に対する漢方薬の治療法が中心でした。私としては、抗がん剤未使用のがん患者さんに使うことが多いので少し趣が違いましたが、実際副作用で苦しむ患者さんも多いので大変参考になりました。

 しかし一般的な考え方からすると漢方は補助療法にしか過ぎないと言う考え方が多いのです。講演の終了後、演者に「既に抗がん剤を使っている患者さんに主治医の許可なく使うのことにためらいがあるのですが、患者が望めば主治医に断り無く使ってよいものでしょうか?」と聞きました。そうすると彼は「うん!漢方は調味料みたいなものですから良いですよ」という答えが返ってきました。まあ講師もそんな程度の考え方ですから漢方でガンを治すという思いは無いようです。

 しかしそうとは限らないのです。以前、私に微笑みかける女性がいるので誰だろうと思っていました。その後、私が漢方療法を始めていたガン患者さんであることが分かりました。手術不能の進行ガンの患者さんでしたが、治療の副作用もあり治療もそこそこに病院から帰されましたが、先日ガンがほとんど消えているので、予定の放射線療法はしなくて良いということで、また病院から帰されたそうです。2度病院から見捨てられた感じですが、一回目と二回目は大違いなのです。微笑みもでるわけです。その他の対応もしていますが、漢方生薬が効果的であったのは言うまでもありません。

 以前東京の救急病院に勤めていた頃に婦人科から産褥熱が治らずに内科に転院してきた患者さんがいました。最初は、私が担当ではありませんでしたが、重篤になり私も担当するようになりました。苦労した末、やっと抗生物質がヒットして感染症が治りました。その後その病院を1週間ほど離れましたが、帰ってきて病棟を歩いていた時に、マリアの微笑のように微笑みかける人がいるので、注意してみるとその産褥熱の患者さんでした。どうやら私に助けられたと思っているようで感謝の微笑のようでした。医者なら誰もがそういう経験はあるのでしょうが、患者さんの信頼と感謝の微笑は、まるでマリアの微笑のようです。

 芸能人や有名人がガンにかかったら治らない理由:きらびやかな世界に住む人は結果主義の人が多い。無名で終わるか有名になるか、丁か半かの世界です。ガンもかかるとすぐに結果を出したい。お金を使ってでも有名な病院で有名な医者に治療してもらいたい、もしくはすぐに治してもらいたいと考えがちです。しかしガンになったのは昨日今日の原因ではありません。既に20年も30年も前から始まってういるのです。ですから急に治そうと考えてはいけません。そんな病気に丁か半かの強烈な治療だけを急に始めたら宜しくありません。ガンは時空の病ですから漢方のように、患者を気・血・水や陰陽虚実から見る医学が大切です。「漢方は未病を治す」と言って、病気になる前を治すのが得意ですが、たとえ病気になってしまっても、その病気にも未病の状態はあったのです。病気全体を治すためには未病にさかのぼって治す事も意義があります。過去未来現在に係わる時空の病であるガンは、カーサテルマエのような田舎ではなく、都会で自然療法が難しい場合は、是非とも漢方療法が期待されます。

今月は漢方三昧です。ガンには痛みやメンタルのつき物です。これらにも漢方は有効です。先日血液サラサラの漢方を心療内科の患者さんに使ったら頚椎症の痛みが良くなり、リリカがいらなくなりました。漢方は医者が治そうとする病気より、患者が治らなければならない病気に効くから面白い。今月末は精神科の漢方で鬱か認知症か講演があります。40年漢方をやっていますが、学ぶ所にかぎりが無く医師としていつまでも成長できます。その点抗がん剤は研修医が打とうがベテランのガン専門医が打とうが治療効果は変わりません。一体何処が0000い???