投稿者「熊井 三治」のアーカイブ

熊井 三治 について

経歴 西洋医学、東洋医学、環境医学、自然療法などの多面的医療を展開しています。多くの友達申請有り難うございます。申し訳ありませんが、基本的には知人友人を中心と致しておりますので、宜しくお願い申し上げます。 自己紹介をカスタマイズ 鞍手クリニック 院長 Director 以前の職業: 朝日新聞西部本社の所長・産業医 出身校: 鳥取大学医学部 福岡県立東筑高校に在学していました

なかなか発展しない自然医学(統合医療大学大学院の申請が門前払い)




これは私が15年前に本に書いた統合医療センターの構想。原子力発電の強力なエネルギーが現代医学なら、統合医療は自然エネルギー、すなわち人間の自然治癒力を取り入れた治療法です。しかしこれは、自然医学が長く認められてこなかったように、これからも苦難の道は続くと思われます。統合医療とは統合である限りあらゆる治療概念を超えるものでなくてはなりません。ですからあらゆる面で幅広く相当な知識量と経験が必要とされます。

時期早尚西洋医学と漢方、アロマテラピーなどの「統合医療」の教育を目的とする医師らが、東京都新宿区に来春開校することを申請していましたが、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は「不可」の判断を下しました。普通は申請の現地調査などがあるが、書類審査のみで却下、いわゆる前代未聞の門前払いで、いかに統合医療に対する世間の目が厳しいかが分かります。以前もホメオパシーで死亡者が出て学術団体からは「医療から排除」のお達しが出たばかりです。

それでも統合医療は広がる将来そう遠くない日に、一人暮らしの自分が死ぬ時に、救急車が来てくれればよい方と考えなくてはならなくなるでしょう。自宅で倒れても誰も気が付き助けてくれる人もなく、救急病院にも搬送されずパトカーが来て検死になるケースが多くなるでしょう。病院でガン手術を受けても医療費抑制の関係ですぐ退院です。自宅で苦しんでも在宅医療担当の主治医は「どうせまた入院してもすぐ返されるでしょう」と言って麻薬を打つ、そして誰も気づかないうちに死んで医師を呼んでも、さすがの主治医も冷たくなった死体を診て死亡診断書を書くのもまずいと考え「警察に知らせましょう」という話になり、パトカーが来ることになります。最近の話題、印刷インクの洗浄液による胆管がんの話ではないですが、環境汚染が問題になっている上に、それでなくても原発事故により放射性同位元素によるガンも増加し、今後ガン難民がますます増加して来ます。それは私たち団塊の世代が中心となります。ほんとに他人事ではありません。現代医療から見捨てられれば統合医療などの補完・代替医療に助けを求めるのは自然の流れでもあります。しかしそこから統合医療が始められるほど統合医療は甘いものではありません。



統合医療の中心は心身医学すなわち心療内科ということになりますが、図のように心身医学の治療法だけでもこんなに多くあり、その一つを極めるとなれば一生かかることもあります。武道や太極拳、ヨガなどもそう言ってよいでしょう。ですから統合医療も当然チーム医療が基本となり幅広い種々のコメディカルを含めた医療集団の力がいることになります。

統合医療大学を創るならそれば東京ではなく自然の中現代人の自殺やガンその他の多くの病気の基本的な原因は「自然から離れてしまった生活」が原因です。ですから都会のビルの中で統合医療を行うのは基本的に無理があると考えます。また統合医療は自然治癒、自己治癒が基本となりますから、肉体を調整(修行)するところが必要です。その場所は自然をおいてほかにありません。玉川温泉にがん患者が殺到するのも本能的にそう感じているのかもしれません。でもそれだけではほんの一部の治療法を行っているに過ぎません。ガンを統合医療で治すということはどうしても上記の図のような統合医療センターが必要なのです。

どんな進行がんの患者でも生きる希望を持っているあるがん患者が私の前でそう言いました。希望を持っていない患者はいないと言いました。私は心の中で言いました。「その希望をかなえられる最も可能性の高い医者が、今あなたの目の前にいる医者ですよ」と、少し言い過ぎですが。。。やがて彼は西洋医学に身をゆだね進行がんという西洋医学の定石通りに死んでゆきました。患者も統合医療を全く知らない。誰もがホリスティックとホスピスの区別すらついていない。学術団体からは荒唐無稽なEBMのない医学。高い健康食品を売ってガン患者にたかる集団等々。医者も保険の使えない時間のかかる統合医療など経済の成り立たない状況。まだ厚い厚い壁が統合医療を目指す医師と患者の間には存在しています。私とて農園の中に診療所を立てたものの、高齢のため体力的にも金銭的にも農園の整備拡充が難しく、また偶然にも農園内にラドン温泉を発見するも湯治旅館を建てるマンパワーもお金もなく、私も精神的肉体的に疲弊しましたが、これ以上は家内にも苦労は掛けられません。まだ一章も書いていませんが、このブログの「誰も書けない統合医療のスーパーテクニック」が私の遺書みたいなものになるかもしれません。しかしもしそれを私が書きだしたらURLをお気に入りへの追加することをお勧めします。



The psychological factor of diabetes mellites has been firstly detected in japan (糖尿病は心の病)



私の先輩のお父さんが50歳代で前立腺肥大になり、多少漢方の心得があったためこの八味地黄丸をずっと飲んでいたとのことです。八味地黄丸は腎虚の薬で糖尿病の臓器である膵臓も東洋医学では腎臓の中に入り、八味地黄丸は糖尿病にもよく出される漢方です。そのお父さんは100歳まで開業医をして103歳で亡くなりました。要するに八味地黄丸は糖尿病の薬で、不老長寿の薬なのです。糖尿病とガンが無ければ人間は長生きするのです。ですからこの漢方はどの漢方会社も持っています。私は本来の丸薬のかたちをした内田生薬の7番を飲んでいます。この漢方に使われている生薬は地黄(ジオウ)、山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、牡丹皮(ボタンピ)、桂皮(ケイヒ)、附子(ブシ)の文字通り7生薬で構成されています。




実は八味地黄丸の中の牡丹皮と桂皮には強烈な中枢神経抑制作用や鎮静作用があります。他の生薬にも間接的にそれらの作用があります。さすが4000年の東洋医学の奥の深さが分かりました。糖尿病は漢方医学ではある種の心の病であるということが分かっているのです。すごい!すごい!漢方は全体を治す医学、わが統合医療には欠かせません。

私は9歳で父をがんで亡くし、医師になり現在統合医療を小規模ながら実践しているのですが、縁あって人生最後の論文が糖尿病の論文となってしまいました。しかも自分で言うのは何ですが、糖尿病の心理的原因の発見としては10年先を行きました。だから誰も評価してはくれません。研究には20年以上かかったかと思います。論文の何回もの査読や修正、再投稿など死ぬ前に論文が完成するのだろうかと本当に思いながら再提出し、やっと今年の論文になりました。

 論文内容は難しいと思うので私が大手企業の機関誌に投稿している論文の一部を分かりやすくした記事を載せます。関心のある方はお読みください。参考までに英文の抄録を載せました。


Abstract

A psychological pathogenesis of patient with type 2 diabetes
-a comparison with major depression using a Multi-faceted Life Stress Questionnaire-


The number of diabetic patients has increased continually in recent years. A Multi-faceted Life Stress (MLS) Questionnaire was administered on patients with type 2 diabetesic subjects to discover detect a psychological pathogenesis of diabetes. The same questionnaire was administered also on patients with major depression and on healthy subjects

死人に口なし(やはり髪を切ろう)




スイカ畑もいつの間にか大きなスイカができ始めました。




トマトのポット植えにも実がなり始めました。植物が育つのは速いものです。

大津・中2自殺、またも生徒に口止め中2の生徒がいじめられ自殺した事件は自殺自体よりも死人に口無しをいいことに、学校や教育委員会の事件を隠す行為は悲しいことである。これでは全く今後の教訓にもならなければ反省にもならない。個人的な口止めだけでなく、全校集めた校内放送で、「変なことしゃべるなよ」って生徒に言ったとのことである。

 今日は土曜日だけれど一日診療で疲れました。特に自殺の危険性がる患者はとても気を使い疲れます。時間が無いので患者に「言いたいことを言いなさい」「自分ことを中心に考えなさい」「人に良く思われようとしてはいけません」「自責、すなわち自分だけに責任を考えすぎないように」機関銃のように患者に話します。でもこれらは親子関係や長い習慣にも関係するので、心は急には変わりません。昔は子供は自殺しないものでした。しかし今ではメンタルヘルス教育は中学からするべきかと思います。とにかく早い方が良いというのが最近の実感です。認知行動療法や交流分析くらいは教えておいた方が良いと思います。

 ウラトリが無ければマスメディアはかえって危険夕食後疲れて気分が悪かったので、うたた寝してしまいました。少し気分がよくなり目を覚ますとNHKががれきの取材をしていました。また結論ありきの薄っぺらい取材をしているなと思うとまた気分が悪くなりました。被災地現地のがれきの山を見せ困ってる市民の取材をし、またお座なりの環境大臣や市長のコメントを取材し、がれきの放射能が測れるわけがない空間線量計(プルトニュウムやストロンチュウムは測れない)でぜんぜんOK みたいな感じを放送する。放射性同位元素の多くはアルファ線やベーター線が主である。アルファ線は紙をも通さず、ベーター線も遠くに飛ばず、汚れないように感知器をビニールで巻いてしまえば、これらを測ることは難しい。1メートルも離れて測って出たら大事です。感知器には一切カバーをせず、がれきの表面0.5センチくらいに近づければ少しは反応あるかもしれない。焼却の現地ではただやみくもに怖がっているような主婦に取材して、「なんだこいつは自分のことばかり考えて」という印象を与えます。科学的に反対している医師や弁護士、環境学の学者もたくさんいるのにそういった人たちの取材は何もない。また多くの市民の抵抗運動の熾烈なところは一切ない。裏取(ウラトリと言って一方向からの意見だけでなく、多面的に客観的に多方向から情報を取り平等正確な情報を取るというマスコミの基本)の無い取材は如何なものかと考えます。


国が補償するは空手形にはなりませんか?がれき焼却現場の自治体での話し合いでがれき焼却の健康被害の補償が確約されれば焼却がOKということで交渉され、国がOKと言ったそうで、焼却がGOになったとのことです。国が補償するというということはそれなりの証拠が入ります。万が一がれきのセシウムで心筋梗塞で死亡しても、プルトニュウムで肺がんになっても、ストロンチュウムで白血病になってもそれらの病気はしょっちゅうあることで、がれきとの因果関係を証明するのはとても困難かと思います。因果関係の極めて明かな原爆症や水俣病認定でもどれだけの苦労がいったでしょう。後々死んでからやっと認定された人もいます。裁判はお金と努力と時間と相当な精神力が必要です。「死人に口無し」で終わらせようとする今の日本人に、死んだ人のために一生懸命になる人がどれだけいるでしょうか。家族でも「もういいや」ということにはならないでしょうか。損害や金銭の補償はあるかもしれませんが、そもそも命の補償というのはあるのでしょうか?ラザロのように死人を生き返らせる事のできるのはイエスキリストだけです。まあ、以前言いましたように髪の毛を定期的に切って保存するくらいの事はした方が良いかもしれません。




今年の梅雨は長くうっとうしい日々が続いていますが、農園ではあちらこちらにアジサイが咲いてなごみます。


博多で一番安くてうまいピザ



午前中某企業の産業医活動が終わり近くのいつものピザ屋さんで昼食を取りました。ダイエット中なのにここは800円でセットが安いのでつい入ってしまいます。



そしてこのピザセットのピザがとてもでかく美味しいが食べきれないので何時も半分はお持ち帰りとなります。



最後のデザートに小さいがソフトクリームが出てきます。

ほんとに博多は住みやすく物価が安い。昼時なのに4人掛けに案内されたがカウンターでいいというと広いので席は十分あり、ゆっくり食べて下さいと言われる。客がどっと来たが、確かにゆっくり気を使わず食べられた。長居もできて仕事をしながらゆっくり食べられるのも博多のよい所です。店の名前は意識がないので忘れましたが九州中央病院の交差点の近くです。ロイヤルの反対側かな?

百姓は楽しいー4円の苗がキュウリ工場に変化ー



2か月ほど前キュウリの苗を買いに行きました。時期的に遅かったので良い苗がありませんでした。店の苗も買い手が無く苗も大きくなり過ぎていたので、1ケース25本のキュウリ苗が100円で売っていました。1本が4円になります。毎年キュウリはよく出来ないし、植える予定のところが連作となるので、あまり期待もしていなかったのでこれで植えることにしました。しかし今度は去年の失敗を生かしてマルチと支えはしっかりしようと思いました。





ざっとこんなものです。



苗を1本1本丁寧に植えていきます





初なりですが大きく長いのが出来ました。この写真の四葉(すうよう)キュウリは普通のキュウリとは違います。長さが25~30cmで(当キュウリは40センチくらいありました)色が深緑で濃く、シワシワ、イボイボです。普通店で売っているキュウリと比べると形が変わっています。しかしその味の良さは格別で、みずみずしく、歯切れよく、キュウリの香り強くの風味があります。とっても美味しいです。








やがてガンガン実を着け始めました。無農薬ですから虫も飛んできて交配の手伝いをしてくれています。まるできゅうりの自然工場の状態です。こんなキュウリ畑は初めて見ました。半端ではありません。もうすでに150本は取れていると思いますが、全然な描が枯れる気配がありません。薬局やクリニック水のお客さん、近所の人などにやり喜ばれています。人にやるため作ったのかと思うほどです。

 


生キュウリばかり食べても芸が無いのでキュウリをうどんのスープの素と混ぜて1日おき食べました



サラダも最高です。美味しいハムを使うとさらに最高です



でもやはりこれが最高です。100円ショップに行って、大きなタッパー、ダシ昆布、カツオダシのめんつゆ(3倍)しし唐がらしを買い、写真のようにキュウリをはさみで切りながら、包丁でもよいが、7~8本入れました。一晩つけたらメチャメチャ美味しいです

面白き事も無き世を面白く
確か先月は1回しかブログをアップできませんでした。相変わらずうつ病も多く、ガンも治らない手ごわいものが多くなりました。昨日京都であった東洋医学会から帰ってきたばかりですが、もっと勉強をしないと治らない癌患者は治せないと思いました。東洋医学では日本漢方と中医(中国医学)の2つがあるのですが、私を含め日本の漢方専門医はほとんどが日本漢方です。しかし、癌を治すにはやはり中医をマスターしなくてはならないことを今回実感しました。しかしもう寿命が無いので中医で難治のガン患者を治すまでには至らないかもしれません。もう勉強には疲れました。ストレスも多いのでもっと楽しいこともしなくてはと思います。

病気治しは土と水から身土不二という言葉がありますが、中医学では気・血・水(津液)が理論の中心ですので、土から気や血が生まれるの分かります。しかし水が無ければ植物も他の生物も育ちません。身体も水が無ければ酵素反応が起こらず、神経、免疫、ホルモンのホメオスターシスが機能せずガンなどの多くの病気になります。梅雨前の水枯れには地下の温泉水をどんどんやりました。今回連作で土には植物の病気ウイルスがウジャウジャいるのに成功したのはボカシ肥料が大きな役割を果たしたようです。



これは鶏糞を3億年前の細菌でボカシ肥料にしたものです。15キロ800円で少し高いが抜群の土壌改良材となります。もちろん無農薬でなければなりませんがこのボカシが畑全体を善玉の土壌菌で覆います。ウイルスや悪玉菌も追い払われてしまいます。それでは何故細菌の力が植物にいるのでしょうか?



生水不二これは15年前に書いたガンの本からとったものです。私の書いた図です。土壌細菌がマイナスで微量元素がプラスで結合します。植物の根は細菌を呼び寄せるために有機物を出します。細菌は根から餌をもらい代わりに動物にも植物にも大切な微量元素を渡します。やがてキュウリは私たちに食べられ私たちは今度は腸内細菌を使って、身体のすべての酵素反応に必要な微量元素を取ることができるのです。その大切な化学反応は良い水のもとに行われます。すなわち生命=水ということです。日本漢方も中国医学も良いのですが、その素材である生薬は良い土壌と水で育てなければ意味ありません。漢方が効かないというのもこのあたりに原因がある場合があります。自然の中で楽しく賢く生きれば病気が治るヒントがそこに自然と生じるのです。楽しく生きれば4円のキュウリ工場のように面白い経済効果もまた出てくるかもしれません。