投稿者「熊井 三治」のアーカイブ

熊井 三治 について

経歴 西洋医学、東洋医学、環境医学、自然療法などの多面的医療を展開しています。多くの友達申請有り難うございます。申し訳ありませんが、基本的には知人友人を中心と致しておりますので、宜しくお願い申し上げます。 自己紹介をカスタマイズ 鞍手クリニック 院長 Director 以前の職業: 朝日新聞西部本社の所長・産業医 出身校: 鳥取大学医学部 福岡県立東筑高校に在学していました

福島PTSD(くどいようですが”放射線”は体にいい・・・)その2

北九州市小倉の夕方のリバーウォークです。


リバーウォークの木の橋の所に早咲きの桜が咲きました。

春です~~~

 先日そこまで言って委員会で見損なったところをインターネットで見ました。結局放射線を浴びると活性酸素が出るから身体に良いということで終わっていました。期待したホルミシス効果の話もありませんでした。やはり放射線科医も西洋医学が中心で、統合医療で言うホルミシス効果を知らないようです。活性酸素は発ガン作用があるので身体に良いわけがありません。
「活性酸素が時々出ると、その度にSOD(活性酸素除去物質)という物質が出て、その害を消す訓練が身体に出来ます。そしてやがてSODが出やすい体質になり、ガンなど色々な病気や老化を防ぐことが出来るようになり、その結果放射線が身体に良い」というとこまで説明しなければ、あれでは何故放射線が身体に良いのか誰にも分かりません。
 しかも福島市の放射線濃度についての解釈がメチャクチャでした。福島市の放射線濃度が20マイクロシーベルトあり、東大の放射線科の専門家に聞いたら大したこと無いとのことであった。東大は計算が出来ないとか言いながら、1時間に20マイクロだから長期間にしたら多いのではないかととの話。誰かが「そうだよねー、時を取っちゃうんだよね~」と相づちを打つ。20マイクロ掛けるの30時間で600マイクロシーベルトになる。胸のレントゲンと同じで」と言うと、たかじんでない司会者が「胸の写真は60マイクロシーベルトで、それはCTだ」と言う。「そうすると1月(720時間)に24回もCTを取っていることになり大変だ」と言い、話を振られた放射線科医は素人(元原子力委員?)の感違いも指摘できず「とにかく放射線を一度に受ければ悪いが、徐々に受ければ
害が2分の1になる。。。」等々の適当な説明であった。
 CTは6000マイクロシーベルト以上であり、計算方法はよいが一桁間違えて会話が進んでいる。1か月2.4回のCT検査の放射線量ということであれば良かったと思う。1ヶ月に赤ちゃんが24回もCT検査されたらたまったものではない。それに20マイクロは一時的なものであり長くは続かない。福島市の人は目が点になっていたかも知れない。風評被害といいながら自分たちこそが起こしていれば、ほんとにそこまで言って委員会である。
 年間の許容放射線は1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)であるが、私達が受ける自然放射線量は年間2.4ミリシーベルト作業員は50ミリシーベルト(近々250ミリに変更予定?)だが100ミリまではいけると思う。300ミリからは危険である。だが本日のポイントは自然放射線の2.4ミリシーベルト。世界では6ミリぐらいの所もある。この自然放射線はラドン、食べ物の中のカリウムやヨウ素、宇宙からの放射線と様々である。外部被爆や同位元素による内部被爆、ラドンは呼吸器から皮膚から血液に入り全身に巡る。私達はあらゆるタイプの微量放射線によって毎日訓練されている。ホルミシス効果とも言えよう。すなわち私達は美味しい放射線のブレンドコーヒーを毎日飲んでいるようなものなのである。自然放射線がなかったら私達は1回のCT検査で半数が活性酸素で死滅するでしょう。だから(微量の)放射線は”身体によい”と言うことなのである。

福島PTSD(ついにプルトニュウムが出た)


ラドン水でヒアシンスを育てると、水道水やその他の水と比較して成長が早くて寿命が長い。生体にラドンが良いエネルギーを与えているということ。


4年たってもラドン水は水道水や他の温泉水と比較して鉄を酸化させない。還元性が高いということ。還元とはエントロピーの縮小(若返り)。酸化とはエントロピー拡大。すなわち老化のこと。動脈硬化はLDLコレスロールがたまり血管が酸化したようなもの


とうとうプルトニュウムが出てしまったか。というよりやっと公表したかという感じである。それか意識的に測定を遅らせた??プルトニュウムは原子量が多いので重くて遠くには飛ばないかもしれないが風に乗ればわからない。だから前から述べているように初期から集団疎開が望ましい。ボランティア活動や救援活動もやりやすいからである。できるだけきれいな水や食料を現地に送るべきである。この際西日本の水道水でもよい。タンクローリーでどんどん運んで。東日本の人で40歳以下の人は、被爆前の昆布とのりを食べて放射性ヨードが身体(甲状腺)に入ってこないようにしてください。

 昨日、放射能に今後も注意をしなくてはいけない被災地域の人から、浴用ラドン水の注文がありました。九州でも放射線アレルギーが増えてきたのに、この人はあまり小さなことは気にしない人か、それとも相当ラドンに詳しい人である。何故ならば安全な放射線を浴びSODを高め、次に来る毒性の強い放射線から体を守る訓練をしているかもしれないのである。がんの放射線治療を始める前に少量の放射線を先に与えておくと、放射線治療の副作用も少なく、がんに対する効果も良いということが分っている。
 放射線を浴びると活性酸素が体に生じ害が出る。農薬や紫外線の毒性も活性酸素が大きくかかわっている。ジョギングをすると大量の活性酸素が出る。スポーツをしている人は風邪にかかりにく、ガンにもかかりにくい。何故か、それは活性酸素が毎日でると、それを消去して身を守るSOD(抗酸化物質)が出て身を守る訓練が十分に出来るため、却って病気から身を守ることが出来るのである。だから常時もしくは時々放射線を浴びることが良い場合もあるのである。しかしこれは微量であるという条件と半減期や甲状腺や骨などの臓器集積型、あるいは強い中性子線を出すような遺伝子障害の強い放射能でないということが大切です。その点ラドンは半減期が3.8日で、ガスなので体に吸収されても呼気となってすぐ体から出て身体に残りません。ラドンの出すのはアルファ線のみでこれは紙すら透過することが出来ません。これがラドンのホルミシス効果が高く評価されている点です。  
 実際高濃度ラドン温泉の三朝温泉と他の地区の住民とのがんの危険率(SMR)比較でも(男性)、咽頭口腔ガン0、胃がん0.4、大腸がん0.3、肺がん0.4、全ガンでも0.54です。もちろん寿命も長いのです。ホルミシス効果は以前にもどこかで述べたように実験的にホルモンや酵素活性の増強、免疫力向上など数々の利点があります。
 江戸屋猫八という落語家が原爆を浴びて白血球減少などの原爆症になりましたが、元気で活躍し長生きしました。原爆の語り部も長生きしました。これらは放射線のホルミシス効果で難を逃れた人たちです。今回の原発事故も正しい放射線の知識と防止の仕方を実行し過剰に恐れないようにして、くれぐれも福島PTSDにならないようにして下さい。

福島PTSD(線量換算係数)


福岡県下1、2位の高濃度ラドン温泉風呂での放射線量0.53マイクロシーベルト/時

今日もテレビでBqベクレルの話が出ていた。これは原子核が崩壊するときに出る放射線量を示す単位であり、大切なのは生体に与える生体被爆量(マイクロシーベルト)なのです。ベクレルをマイクロシーベルトに換算するための係数のことを線量換算係数という。この換算係数から計算するとヨード131の場合は1Bq(ベクレル)=2.2かける10の二乗となる。ストロンチュウムやプルトニュウムのように毒性が強いほど1Bqのシーベルトは大きくなるのである。
 さてラドン温泉もベクレルは高い。写真の風呂は64(ME)マッヘである。1マッヘは13.3ベクレルだから、この温泉水には851.2ベクレル/Lの放射能があることになる。ヨードでいう100~200ベクレルを軽く超えている。しかしラドンの半減期は3.8日であり、希ガスなので吸収されてもすぐに呼気となって身体から出ていく。換算係数からラドン1Bqは0.0035マイクロシーベルト(吸入の場合は0.0065マイクロシーベルト)といわれているので(?)、この温泉水1リットル飲んで2.98マイクロシーベルトの被爆線量を受ける。但しホルミシス効果を追求する人にとってはこれを被爆線量といわず実効線量と表現する。高濃度の新鮮ラドン水を毎日1リットル飲んでも約1ミリシーベルトくらいの年間放射線量となる。これは胸部CT検査の約7分の1である。しかし、現実的には一日飲む量はせいぜい200cc位だから年間200マイクロシーベルトとなる。しかもラドンの放射線は紙も通さないが、X線やプルトニュウムによる中性子線は透過力が強く遺伝子に傷をつける事が多い。
 放射線測定器インスペクターで測ると風呂では1時間で0.53マイクロシーベルト浴びますと出ている。毎日高濃度ラドン温泉にはいるとすると、年間約200マイクロシーベルトの放射線量を浴びることになる。温泉地では大体風呂に30分入り飲水は200cc位なので。1年間湯治しても年間浴びる放射線は300マイクロシーベルトとなりこれはX線でいう放射被爆の胃透視の半分である。あるいはアメリカ往復で浴びる放射線量である。
 このように放射線にはアルファ線、ガンマー線、β線、X線、中性子線などがあり、身体に与える作用が全然違う。また放射性同位元素も沢山あり半減期や出す線によりそれぞれ毒性に差がある。気になるのはテレビでまだI131とセシウムのことしか出てこない。他の同位元素は出ていないのか。私が使っているこのインスペクター測定器はアルファ、ガンマー、ベーターしかはからない。全てをマイクロシーベルトに換算して出している。しかし0.53マイクロシーベルトは全部ラドンのアルファ線である。
 このようにテレビで言っているベクレルは測定器の能力の関係で全ての放射線量をI131に換算しているのではないかという心配がある。それは強い農薬を使っている中国野菜を、日本の毒性の弱い農薬の基準で調べているのに似ているような気もする。実態を表すにはやや正確さに欠ける危険もあるかも知れない。この所は私も素人なので分かりません。被害妄想か分かりません。

福島PTSD(くどいようですが”放射線”は体にいい・・・)


自然放射線は0.03~0.06μSV(まいくろしーべると)、ホルミシス効果ではこの1000倍受けてもよいといわれています。 

 先ほど遅い昼食をするときに、テレビをつけるとたかじんの「そこまで言って委員会」があっていたが、終わりがけでした。最初からみたかった。最後にふられたのが放射線科の医師で、その医者のパネルには「くどいようですが放射線は体にいい」と書かれてあった。医師が何か言おうとしたが、時間切れで終わってしまった。彼が番組で私が以前述べたホルミシス効果のことを述べたかどうか分からないが、彼の経験的な意見できちんとした理論は述べていないであろう。

 ホルミシス効果についてはある程度以前述べまましたが、ここでは前回の続きで放射線について述べてみます。テレビでは放射性ヨードI131のBq(ベクレル)の話ばかりでます。たとえば乳児の水道水の放射性ヨードの許容量が100Bq以下でなければならないとかです。しかしこれは被ばく量に換算すると1Bqが0.022(線量換算係数)マイクロシーベルトですから、1リットルの水に100Bqならば被ばく量は2.2マイクロシーベルトになり自然放射線量は私たちが年間に浴びている自然放射線量の2400マイクロシーベルトよりはるかに少ない量です。
 しかし放射性ヨードは甲状腺に集積するので、特に若い人ほど危険で、チェルノブイリのときは18歳未満4000人に甲状腺がんが出現した。前にも述べたように放射能Bqを気にする前に、どういった放射性物質(同位元素)による放射能かによってその危険性はまるで異なります。だから原発から出ているのは放射性ヨードとセシウムだけなのかが大変気になる。MOX燃料の使用は?隠ぺい体質の企業が多いので。。。。たとえばPtプルトニュウムは飲料水での暫定基準は1Bqなのである。なぜBqが厳しい基準かというと、これは半減期が放射性ヨード8日に対して、人体の骨に蓄積し2万4千年という半減期で墓場の中でも輝きつづける恐ろしい同位元素です。Stストンチュウムもありませんかと聞きたい。
 チェルノブイリに行った日本の甲状腺の権威の結論では原発事故と甲状腺がんは上記の通り甲状腺がん有意に多発した。しかし白血病などのその他のガンは結局はっきりした関係はなかったとのことである。だから食事や飲料水などの放射性ヨードは十分注意したほうがいい。100Bqや200Bqの放射線量は専門家は大した放射線量ではないというが、40歳未満、特に18歳未満の青少年もI131は注意したほうがいい。ヨードカリ錠を飲むのは副作用もあり対象者数もあまりにも多いので現実的ではない。取り合えずなるべくきれいな水を飲み、ワカメやもずくヒジキなどの海藻類を取るのがよい。だし昆布は捨てないで、細かく切り味付け調理して子供に食べさせておくことです。どこのだし昆布も被爆前の商品です。放射性ヨードが来る前に体を毎日食事のヨードで一杯にしておいて下さい。甲状腺に放射性ヨードが来ないうちに。。。
 先の甲状腺の専門家が言うに、多くの甲状腺がんは出たが、さらにそれよりも大きな問題はPTSDであったと言っています。災害との遭遇による生命不安、近親者や友人との死別いよる喪失体験、家や財産の消失による経済的不安、核汚染による将来にわたる健康不安、避難による故郷消失等々による精神的な衝撃です。むしろこれらによる免疫力低下のほうがはるかに危険ということです。今日テレビに出演した、放射線は健康に良いという放射線科の医師を信じて、甲状腺がんなだけにならないよう注意し、あとはこのPTSDに対する早急の対策を政府が打てば良いのです。 次回に続く。。。。。。。</front>

お断り:放射線についてはしばらく続けます。正確な知識を得るために、知り合いの放射線の教授に3日間電話しましたが連絡が取れません。したがって書いてることの細かい正確さが保証できません。連絡確認をしてブログの内容が修正されることが今後ともありますので、ご了解くださいませ。

福島PTSD「Bq(ベクレル)とμSV(マイクロシーベルト)」

昨日は会社の同僚の送別会、博多から東京転勤ちょっと複雑な気持ち、途中博多駅前通りにチューリップが咲きました。


九州新幹線も博多入り


博多阪急や東急ハンズではどこの店も行列のできる店。当分買えそうにありません。

クリニックに東京から取材でお客さん「久しぶり揺れない大地で嬉しい」とのこと。農園を案内。大きな白木蓮の花が咲き始めました。


でも私はこの少し小さいピンクこぶし、すなわち姫こぶしが大好きです。

さて写真を入れているうちにもたもたして深夜となりました。明日も一日中診療なので上記のテーマは次回にいたします。とにかく今や地震に引き続き、原発による核汚染で大きな問題となり被災者だけでなく私たち日本人全体に大きな影あるいはPTSDとなりつつあります。友人や親類から温泉水を送ってくれとか、ラドン温泉は放射能泉ですが大丈夫ですかとかの顧客からの質問が多くあったりしています。次回はこのことに関してブログにて一気に回答したいと思います。放射線に対する中途半端な知識で多くの人の不安が募りそれこそPTSDになりそうです。おそらく今回の被災で多くの日本人の考え方や精神的な状態が変化してきます。PTSDになるか精神のシフトアップが起こるか重要な局面と思われます。福島以前と福島後は、「鬼畜米英」の戦前の叫びが「ギブミー・チョコレート」に変わったぐらいの大きな出来事となるでしょう。ですから私は勝手にタイトルを「福島PTSD 」と呼ぶようにして、しばらく話を展開したいと思います。ベクレルは放射能の強さ表し、シーベルトは生体が受ける被ばくの量で、この両者は大きく異なります。ですから被ばくに当たってはベクレルよりシーベルトが中心になるということだけ述べて終わります。

地震とPTSD(放射性同位元素)


土筆の卵とじです。

今日は関東地区にいる従妹に味噌やホットケーキミックス等々を送った。おそらく大昔の汚染のない地下水である温泉水も送った。もっと早く送るべきだったが、買い占められて大変らしい。昨年彼女の姉ががんで死んだ。彼女が生きていれば真っ先に食料なっどを妹に送ったろうに。姉に代わって私が送った。
 福島原発からとうとう5種類の核物質が出た。まだ名前が公表されていない。重要なことなのだが。。。もうそろそろうつ病患者も出てくるかもしれない。早く解決してほしい。

地震とPTSD(サーファー福島に行く)


パール柑も今年はよくできました。ジュースにして飲むと風邪の予防になります。

土曜日の診療中に来週の土曜日の外来担当医から電話がかかってきました。来週の土曜日は一週間ほど福島に応援に行くので、来れないとのことでした。まったくの民間病院なので本人の志願で行くのだと思う。彼はサーファーで大きな車に寝泊まりしながらあちらこちらサーフィンに行く元気のいい医者である。内科救急医でありながら精神保健指定医を持つまさに福島では必要な医者の典型である。おそらく自分の分の食料などの必要物資を自分の大きな車に詰め込んでいくのであろう。いまやメンタルケアが必要な状況にますますなってきおり、睡眠薬や抗うつ剤の処方も必要となっています。昨日は午前中は4人の医者で切り盛りしました。福岡県は4つも医学部があるので医者が比較的多くいます。来週は彼の患者さんのキャンセルと代診の医師を探さなければなりませんが、今は彼にエールを送りながら福島に送り出したいと思います。

地震とPTSD(集団疎開)

今日は暖かい日でした。農園の花が咲き始めました。診療の合間にぐるっと回って写真を撮りました。4月にかけて花々の連続です。


枯れたのではないかと思われるほどコケの生えた杏の木にも蕾が咲き始めました。

桜ではありませんサクランボの花です。

コブシの花もこれから咲き始めます。

大きなしろ椿の花もしつこく咲いています。

わび助の赤椿もまだまだ現役です。
蕾も一杯もって4月までは咲き続けます。
まだ蕾ですが、金花茶という金色になる珍しい椿です。椿はお茶です。
連翹(れんぎょう)という花で花粉症の薬になります。何故か花粉症の時期に咲きます。連翹があると花粉症が少なくなる??
私の好きな花木サンシュユ、いわゆる庭のサンシュのという民謡歌に出てくる花木ですが、山椒という説もあります。コレは春黄金花といって金色のきれいな花です。この花を私が大好きなのは気分が暗くなる秋口に赤い実を付けているサンシュユを見ると気分が良くなるくらいハットした気持ちになり目覚めたようになります。秋珊瑚とも言われています。すなわち一年で2度楽しめる花木です。

さて何とか原発の温度も下がり、イライラしていた気持ちが静まりそうである。しかし原発のことについて色々考えさせられた。前回一桁のマイクロシーベルトくらいならそう心配はないといいましたが、1マイクロシーベルトでも警戒がいるかも知れない。というのはまえに話したように、単に放射線量のマイクロシーベルトを比較するより、何からでている放射線かが重要であると言うことです。私が知りたいことは福島の原発がMOX燃料を使っていたかどうかである。すなわち半減期が24000年という人体に最も有害なプルトニュウムを使用済み燃料から再処理して使っているプルサーマルという原発があるからである。原子炉からこのプルトニュウムが飛び散っていたら対応が大きく異なる。早く情報公開して欲しいところである。
  インターネットで調べていたら、な・な・何と玄海の原発は日本で最も早くMOXを使ったところであるように書いてあった。もし爆発したら福岡にある私が丹精込め計画している統合医療村が全滅となる。有機無農薬栽培も何の意味もなくなるのである。情報公開しないから全く反対のしようがない。国民が知らないうちにいつの間にか日本列島が危険な核列島の状態になっているかも知れないのである。
 こちらから現地に応援に行っても燃料も食料もないのなら、被災者の危険回避の意味も考えて集団疎開(一時疎開)が一番良いと思う。みんなで行けば仲間意識が保たれ不安も軽減される。ただまだ家族の死を確認できていない人には辛い試練となるかも知れない。死の恐怖、家族との喪失体験、そして未だにつづく生きる困難すべてがPTSDの要因になる。この全てのPTSDに対抗出来る残された道は日本人としての連帯意識だけである。この災害と事故を日本人全体の試練捉え、みんなで手を取り合って助け合っていくことがPTSDを癒していく術となる。

地震とPTSDその後


農園での自然放射線(ラドン温泉地なのでやや高い)

高濃度ラドン温泉の放射線(1時間に0.53マイクロシーベルトの放射線が出ている)


最近統合失調の外来患者さんの病状が悪くなったり、入院中の患者がテレビを見て病状が悪くなったりしている。遠くでテレビを見ているだけでも悪くなるので、現場の被害者は大変なストレス状況が続いていると思われる。その上、原発事故に対するPTSDがとっても心配だ。日本人は原爆の関係で放射線に対する恐怖心が強い。PTSDを防ぐため、ここはしっかり理解する必要がある。同情するよりなんとか少しでもお役に立ちたい気持です。明日思い切って2万寄付します。「涙を出すより金を出せ」です。
 まず、1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトです。1年間で受けてもよい放射線量は1ミリシーベルトです。しかし私たちは自然放射線を年間2.4ミリシーベルト受けています。胸部レントゲンでも0.05ミリシーベルトくらいあります。胃透視やCT検査では7~8ミリシーベルトもあります。放射線関係の作業員は年間50ミリシーベルトまでとなっています。ですから1ミリシーベルトという基準はあまり神経質ならなくてもよいかと思います。
 問題は放射線源です。クリプトン、キセノン、ラドンなどの放射性希ガスは半減期が短く体に残りません。しかしセシウムやストロンチュウム、プルトニュウムなどはしっかりした原子核を持っていますから、からだの中に入ると放射線を浴び続けることになるのでできるだけ避けたいところです。この肝心なんところをテレビで言わないのでよく分かりませんが、取りあえずは放射線量が2ケタすなわち10マイクロ以上になると危険と考えたほうがいいと思います。一ケタでも散歩やいつものジョギングも控えるべきと思います。呼吸器から半減期の長い放射性同位元素が入らないようにすることが大切です。花粉対策と同じですが、花粉よりはるかに怖いものと思ってください。
 さくじつ、福島県庁で18~20マイクロシーベルトあったとのことです。これは2~3時間ごとに胸の写真を撮ってる感じですから、ややきついことと思います。屋内退避か遠くはなれる方がよいと思います。一時的であろうとは思いますが、神経質にならなくても風向きと放射線量には注意が必要です。核種が分かりませんが原発近くの人は、放射線量が上がり気味の時はヨード131やセシウムなどがあると考えて、家に入る前に服をはたき、不用意に窓を開けず、部屋の中では空気清浄機をいつもつけてフィルターは袋に入れて捨て、帰ったらマスクをとってうがい手洗い、すぐ風呂に入るなどの習慣をつけて下さい。
 もし大量に浴びてしまっても、多くの人は私たち医療従事者よりも少ないと思います。若いころ胃透視や大腸透視では、患者と一緒に中にいましたので、午前中何人もすると放射線宿酔を感じるくらい放射線を浴びました。午前中で10ミリシーベルトくらいいっていたかもしれません。長いことヨード131を使ってホルモンを測定していましたから半端ではなかったと思います。300ミリシーベルトを超えると白血球減少やガンになる確率が高くなりますので、深刻に考えると私もノイローゼになります。しかし放射線にはホルミシス効果というのがあって、それを知れば恐怖心は10分の一になります。遅くなりましたので次回に話します。

地震とPTSD


横になりましたが春を伝えるしだれ梅です

紅梅です

農園は梅の花が満開

                   
 春子のシイタケ採集も終わりになりました



先週からつくしも出始めました。

九州では春が来ているというのに、寒い地域での大地震と津波で日本は大変なことになっています。さらにメルトダウンが起こらないようにと祈るばかりです。災害に遭われた人は大変です。しかしまだマスコミでは話になっていませんが、実は被害に遭われた方にとって辛いことは、これらのことが心の衝撃となってPTSD(外傷後ストレス障害)になる可能性があるということです。うつにならないように早期の心理的精神的なサポートが必要です。
 みんな自分の人生は長くつづき平和りに進行すると思い、毎日を希望に燃えて元気で生きています。ところが人生そうでもないという重大な事件に遭遇すると、心理的にとらわれる傾向の強い人は、その時から人生が前向きにならず、生命の漠然とした不安からパニック障害やうつ病になる危険度が高くなります。毎日地震の悲惨な場面のことばかりが報道されていますが、北九州市や福岡市も救援に行っており、医療機関も収容の準備をしているようなので、一般の人はあまり恐れ過ぎず遠いところの人は、献血や寄付などの自分で出来る前向きの行動をしたらよいと思います。