還元水より還元空気

還元水より還元空気

活性水素水というものがありますが、元来活性水素というのは水素元素のことであり、元素というのは百万分の一秒の単位で動いているので、止めることができない物質です。ですから活性水素水というのは私には意味が分かりません。水に水素分子すなわち水素ガスを入れて活性水素水というのもわかりません。
 以前、学会で認知症の権威が講演していました。彼によると「実は認知症に良いのはクスリよりも還元水だ」と言っていました。そして自分は活性水素の錠剤を飲んでいるとのことです。還元水というのは分かりますが、活性水素の錠剤となると、この医者は量子力学が全く分かっていないなと思いました。
 物理の世界で健康に関するものは還元と酸化しかありません。還元はエネルギーの縮小で酸化はエネルギーの拡大です。これをエントロピーの縮小と拡大といってもよいでしょう。還元とエントロピーの縮小は分かり易く言うと若返り、エネルギーが高かった元の状態に戻るということです。これに対して酸化とはエネルギーの拡大放出です。
 これらを健康面でいうと還元とは若返りや病気平癒です。酸化とは老化とガンや動脈硬化による病気の進行です。ですから還元性のあるものは病気の予防や治癒に必要なのです。 こういう意味では還元水を飲むのは良いことですが、それよりは還元空気を吸うのが人体に還元力を楽に、かつ大量に摂取出来て私たちの健康に極めて効果的で病気の予防と治療に良いことなのです。

還元と酸化は電子の動きの違い

 酸化とは酸化されるという意味で、その物質が酸化されて電子を奪われることです。還元とはその物質に電子を与えることです。すなわち電子を人体がもらうことが還元されるということです。要するに若返りと病気治しです。抗がん効果のある抗酸化物質とは人体に電子を与える物質のことです。
  活性酸素とは人体から電子を奪う作用があります。抗酸化物質とは活性酸素除去物 質のことです。要するに酸素を奪う活性酸素に電子を与えて無毒化することです。活性酸素は老化とガンを生じさせますので。ポリフェノールや電子の多い還元水が身体に良いわけです。
 電子とはマイナスイオンのことですからマイナスイオンの多い還元空気が身体に良いと私は言いたいのです。還元空気は田舎に多く都会にはありません。電磁波や自動車や工場の空気汚染でプラスイオンが多いのです。それでなくてもイオンが測れるようになった時は、大気中のプラスイオンが1に対してマイナスイオンが1.2でしたが、今は逆転しています。
 ガン、うつ病、糖尿病。認知症と病気は増加の一途をたどっています。色々な健康法が巷に溢れていますが、実はこのことが分からない限り問題は解決しません。マイナスイオンの多い空気を沢山吸うことこそ、最も健康的な方法なのです。人は一日食べ物が2キロ、水が2キロ、空気が20キロ摂取しています。このことからも身体の健康や病気回復にとって空気環境が如何に重要かが分かるでしょう。  現在、還元空気という言葉は私しか使っていませんが、数十年後はその大切さが分かり、還元水のように多くの人に知られるようになるでしょう。