漢方薬の威力!!

投稿者: | 2019年4月23日

朝9時から夕方の6時までの診療は長く重い。しかし漢方薬を使いこなすと、笑いが出るほど診療が楽しくなり疲れが取れます。

人は70歳を過ぎると急激に衰えてきます。ましてや1人暮らしになると食事がいい加減になり脳の活動も衰え、認知症や老人性うつ病の危険が大きくなります。

そんな時漢方が劇的に効きます。40歳50歳は変化が緩やかなので治癒の変化は僅かですが、70歳80歳の病は進行が早いので、治る時はまるで墜落する飛行機が急上昇しグライダーのように長く飛ぶようになります。

最初彼らはあまり語らないので、それがその人そのものかと思うくらいですが、治ってみると別人のようになります。

54番の抑肝散は周辺症状が情緒不安定な認知症になりがけの人に使います。アリセプトの漢方版です。108番の人参養栄湯は気力、生気を失った認知症に使います。メマリーの漢方版です。

 

高齢者でさらにうつ病傾向が出てきている場合は137番の加味帰脾湯と朝鮮人参を使います。137番も使うと効果的です。

先月来た認知症かと間違えるような高齢者うつ病の患者さんはこれで完全に回復しその効果は笑えるほどでした。

あと4~5年ほどすると団塊の世代が全て急降下の危機に突入します。私も足を少し踏み入れていますが、早めの漢方治療をお勧めいたします。

 

 

カテゴリー: 健康

熊井 三治 について

経歴 西洋医学、東洋医学、環境医学、自然療法などの多面的医療を展開しています。多くの友達申請有り難うございます。申し訳ありませんが、基本的には知人友人を中心と致しておりますので、宜しくお願い申し上げます。 自己紹介をカスタマイズ 鞍手クリニック 院長 Director 以前の職業: 朝日新聞西部本社の所長・産業医 出身校: 鳥取大学医学部 福岡県立東筑高校に在学していました