メンタルヘルス講演会 in 嬉野温泉


義理ある人から某国立病院の医師、看護師、事務員に対する職員メンタルヘルス教育講演を頼まれたので佐賀県の嬉野温泉まで出かけました。写真は帰るときに食べた武雄温泉駅にある駅弁当です。

タイトルは今年の12月から50人以上の企業に義務化された従業員のストレスチェックのお話、完全ストレスチェックマニュアルというタイトルの講演会をしました。
久しぶりの講演会午後常勤で行っていた産業医が退職となって、今まで断っていた講演もすることが出来るようになりました。しかしながらどちらかと言うと佐世保に近い遠い嬉野まで行かなくてはなりません。職員が700人以上いるような総合病院なので、心療内科か精神科があるのではないかと思いましたが、なぜか両方ともその病院に有りません。
自分も昔北九州の医療センターの糖尿病センターに出向したことがありますが、そこには精神科も心療内科もありませんでしたので、各科の先生がメンタルな患者をドンドン私に回してきたので、糖尿病を見るどころか最後は糖尿病の入院患者より心療内科の入院患者のほうが多くなっっていました。
ところが私が次々に患者を治して行くのでその実績が認められ、糖尿病の勉強が終わって退職した後も副院長から非常勤のポストを市から取ってもらい、心療内科の外来だけ続けました。やがてそれが常勤のポストとなり、今では精神科のリエゾンまで出来ています。そんな30年以上前の医療センターにタイムスリップしたような感じの場所で、久しぶりの講演会となりました。
笑わない聴衆自分の経験からして診療が終わった6時からの講演会。たぶん自分なら寝るでしょう。これはもう面白い講演をするしか有りません。しかしみんな疲れているのか、眠いのか、興味がないのか笑うべきところで笑いません。フロイトやユングの精神構造の難しいところはすっ飛ばして、聴講者にエゴグラムをしてもらい各自の性格分析をしました。代表的な8個の性格パターンを提示し自己分析させたところ、一気に聴衆がにぎやかになり、盛り上がってきてほっとしました。最後の拍手もむしろ通常より大きいような気もしました。


これは小学館新書の「怒らないクスリ」に詳しく書きました。
これは交流分析で使うエゴグラムの交流パターンからの性格分析の色いろ、この辺で静かな聴衆は一気に盛り上がりました
夜の宴会は今夜泊まる大正屋という旅館の近くでありました。皆さん初対面でしたが、お互い医療関係者なので話が弾みあっという間にお開きとなりました。大正屋に泊まるのは初めてでしたから期待していた通り素晴らしい旅館でした。2つ有る内風呂は夜と朝にそれぞれ入りましたが、バスで乗っていく大正屋が持つ秘湯は残念ながら時間がなく行けませんでした。

部屋もこんな感じで静かな感じでした

泊まる部屋からは広い庭園が続き贅沢なつくりになっていました。

至る所に有田焼の焼き物にお花が飾って有りとても風流でした。

早速風呂に入りましたが、広い風呂で窓の外の庭を見ると1メーター下の湯舟に沿った細長い池に、大きな鯉が何匹か雨の降る池の中を悠々と泳いでいました。


お土産はお決まりや湯豆腐と嬉野の棚田米を宅急便で家に送りました。この米は充実してとてもおいしかったです。

朝ごはんを食べると、ゆっくりとする間もなく更なる秘境に行きました。知る人ぞ知る有田焼の源流の黒牟田焼きです。



帰りは雨でしたが、武雄の先の山の中に入っていきました。客足もまったくと言って良いほど有りませんでした。黒牟田は古唐津の源流と言うところで400年前から多くの陶工が生活してきたところです。黒釉薬、緑釉薬、辰砂使いが有名ですが、今では丸田宣政窯1件となってしまっています。




他の客がいないのが幸いとなり、陶主丸田延親さんが雨の中を黒牟田の山に案内してくれました。なんとその山は420年間が捨ててきた陶器の瓦礫の山でした。これはなかなかの見物で今までに見たことがありません。陶芸を少しはかじった自分としては陶工たちの息使いがそこから聞こえてくるようでした。立派な作品の瓦礫です。

取り合えずは、いつも赤がいい赤を見ると健康になると言っている母親の部屋に飾りました。
いい日旅立ち結局講演会の日も窯めぐりの日も雨のふりどうしでしたが、いい出張講演且旅行だったと思います。結局大赤字になってしまいましたが、ちょっと他の窯では見ないものが買えたと満足しています。特に会の決め手になったのは手前のつぼの銅の入った釉薬の還元焼による赤紫の赤です。それと重ね釉と刷毛目技術を使った波のような線がとても素敵です。実はこの小さな壷より後ろの梅干用の土瓶のほうが3倍値段が高いのですが、これも銅の還元焼の赤で(鉄釉の赤とは大違いです)で、民陶の壷にしては誠に贅沢なもので、全国の民陶の中でめったにこんな梅干壷(たぶん作者は梅干壷のつもりではないと思いますが)はありません。早速今年梅が取れたら作ってみたいところです。結局、山を案内までしてくれた延親さんの作品でなく宣政さんの遺作を買ってしまいました。今では幸いお孫さんもやられており、丸田窯は続きそうです。

ちなみに私が20年前に作っていた作品は、良い物は売ったり人にやったりで、もう有りませんが、失敗作は自分でコーヒー入れて、自分で今でも使っています。
いわれなきラドンの罪(番外編、玉川温泉北投石の元祖台湾北投温泉に行きました)

まずは北投石について簡単に説明してある掲示があったので紹介します。この中に実はラジウムが豊富にあり、ラジウムが直接出す微量のガンマー線とラジウムが壊変して出来るラドンガスが出てきます。ラドンガスはアルファ線と言う強い電離放射線を出します。

実は北投石を発見したのは日本人です。岡本要八郎氏は何気なく石の上に置いた写真機が放射線で感光されてしまい、石に強い放射能があることが分かりました。すなわちこれが北投石なのです。そしてそのころ使われていた日本人が作った大衆浴場が今は博物館となって、そこで昔の資料を見ることができます。


800キロの北投石です。価値の分かる人なら何億に値します。かなり放射線が出ていると思いますが、北投石の前にツアー旅行で来ることになるとは思っていませんでしたので、残念ながらマイナスイオン測定器も放射能測定器も持ってきませんでした。


それではいよいよ地獄めぐりです。表示には地熱谷と書いてありました。





これが北投温泉の地熱谷の全貌です。ガン患者さんはここに入れば一番良いのではないかと思いますが、誰も関心がありません。多少外人もいたようですが、現地の人にとっては単なる温泉地の一つのようで、価値が分かっていないようです。一つデカイのをもらって帰りたいところですが、もちろんそれはできません。玉川温泉では神社前以外は放射線の無いところも多いのですが、ここは全部すごいと思います。長崎の地獄や別府の地獄に比べるとむしろスケールが小さい感じですが、放射能はバリバリと思います。

地熱谷には上から清流が流れ込んでいましたが、服が投げ込まれていたりして管理がずさんです。現地の人の北投石に対する関心がいかに低いかが伺われます。したがってここではガンの治療になりません。見学だけになります。ああ~もったいない。



温泉は加賀谷で入ることにしました。すごくデカイ温泉宿です。4回から眺めたエレベーターがこれですから相当高い建物です。しかしここは酸性硫黄泉でラドンもラジウムもないようです。しかし硫黄の臭いがして風呂お広く色々細工がしてありさすが加賀屋だけあり立派な温泉でした。少し入湯料が高いです。


台湾市内で買った北投石のブレスレットの放射線とマイナスイオンを測定したら、放射線もマイナスイオンも相当出ています。ただこれはラドンアルファ線の放射能よりも主にガンマー線の値なので少しつけるのは怖い感じです。

これは我がラドン温泉地の洞窟内部です。ガンマー線が少なくラジウムが北投石より少ないので放射線は北投石の10分の1しかありませんが、ラドンガス室のようなところなのでアルファ線が多くしたがってマイナスイオンは3千を超えています。カウンターは桁数を上げています。
死ぬ前にまだ行ったことのない石川県の加賀旅館に一度は行ってみたいと思っていました。北投温泉は外国だし行けないだろうと思っていましたが、両方が一度にかなった感じでとても充実した旅行でした。印象としては地熱谷が治療場になっていないのには驚きました。勝手に玉川温泉より大き治療場があると思っていました。日本人に発見されながらも現地の人も日本人もあまり関心が無いようですと言うか実態を知らないのでしょう。ただ北投石と混ぜてありますというブレスレットが10マイクロシーベルトを超える放射能ですから驚きです。ちょっと怖い感じ。ガンマー線が主力ですので家内と私はガンになってつけることにしました。現在は末期がんの親戚に両方着けさせていますが幾ばくか状態が良くなっているようです。
これでラドンのシリーズには最後にします。放射能と健康について知ることはおおよそ不可能と思います。相当な関心と勉強をしないと分からないということです。しかし原発事故も起こってしまい可能な限り放射能と健康の関係は勉強した方が良いとお思います。ある有名な御用学者の放射線の准教授は原発の放射能は大丈夫でラドンは肺ガンになると言っています。もう一人変な放射線科の講師がいますが、放射線科の医師は失礼ですが、写真家ですからガンの事全般もラドン温泉と健康の関係も大局的には分かっていません。皆さん、放射能に関しては学者の言うことは聞かない方が安全と思います。まだ自分自身の直観の方が良いと思います。アメリカではラドンで肺がんの要因になると言っていますが、タバコの害をごまかすために言っているだけです。ラドン温泉地では客が減って困っているようですが、ラドン温泉が怖い人は自分が行かなければいいんです。人にとやかく言う必要はありません。
一般に外部被ばくより内部被ばくがきつい。しかし、ラドンは他の放射性同位元素と大きく異なり、放射性希ガスによる内部被ばくですが、ガスですから全身を巡った後30分もすればほとんど体外に出ていきます。娘核など心配ありませんラドン自体が極めて微量なのに娘核など心配する必要はありません。セシウムやストロンチュウムの体内蓄積とその有害性と比べることもできないほど微量なのです。ホルミシス効果の代表格がこの自然放射線であるラドンで、人工放射能にホルミシス効果を謳うのは如何なものでしょう。ちなみにブレスレットはまがい物もありますので注意して下さい。要保証書。ラジウム以外の放射性物質もあるかも知れませんので注意して下さい。どうしても買いたい人は現地で北投石のことを何も知らないふりをして思いっきり値切って下さい。
台湾夢紀行その②ゴールドラッシュ九份

お寺にお参りした後は何やら細い道をバスに乗って山を登りました。名所なのか結構混んでいます。期待できそうです。九份と言う所だそうです。何やらでっかいお寺?が出てきました。


景色もまあまあですが、提灯が多い感じです。


今日は台湾の建国記念日らしくとにかく狭い路地で人がやたらと多い。おまけに臭いキツイ汚い。これホントに観光名所?おまけに、はぐれるといけないのでお互い携帯をローミングしていたら、日本の病院から厄介な電話がかかり、ガイドの話も上の空、とんでもないところに来たなと言う感じ。

取り敢えずこぎれいな所で食事にありつきました。色々料理が出てきました。そしたらスープに虫が入っていました。文句を言ったらすぐに取り換えてくれましたが、台湾はちょっと臭い汚いというのが第一印象でした。でもそのスープが一番おいしかった。



夜景はまあまあで、夜まで人がにぎあっていました。
台湾の建国記念日とかち合って人がとても多く臭豆腐の臭いにおいになれず、あまりいい印象ではありませんでした。帰って家内から話を聞くと九份と言う所は昔貧乏な所で九人の人が食べ物を分け合って食べていたという意味で九と份と言う文字でできた所だそうです。それが金が出てからものすごく町が発展し人口が増えたそうです。上は天国で下は地獄で警察と病院があるそうです。なるほどそれで登ってきついときに病院から厄介な電話がかかって来た分けです。また後で知りましたがここは宮崎駿の千と千尋の舞台になった所だそうです。まあ確かに変な雰囲気の所でしたね。やたらと提灯が多くお化けも多そうな感じもありました。