鞍手町紹介

歴史とロマンの町

福岡県北部特に遠賀川流域において古代日本文明の遺跡が多くみられています。特に遠賀川は古代の時代には遠賀湾であったため、貿易が盛んに行われていたと考えられます。特に朝鮮半島は中国との交流も多かったようです。
 鞍手町およびその周辺において、銀冠が出土した新延銀冠古墳、竹原古墳、鞍手町では重要文化財の鞍橋君、古月横穴、日本最古の古門古窯群、物部ゆかりの古物神社、ヤマトタケル由来の八剱神社、神功皇后由来の神崎神社等々、古代史ファンには魅力的な町です。


「この岡の港というのは、東は岩瀬、南は恒生を経て鞍手郡に入り、嘉穂郡境まで潮がさし込み、西は虫生津まで入江であったことがわかる。しかもこの辺は、岡の港のうち数個からなる島であったかも知れない。それが星霧を経て埋もれ、島と島とが連がり浦となり、海辺となって後世に陸地となったものであろう。」
伊藤常足翁。古文書より。


この地の過去は、湾であり、太古の時代には大きな船が出入りし、ここの水が使われていた可能性があります。神功皇后も毒を入れることができないように、この湧水「金名水」を飲んでいたかもしれません。
熊井温泉の水源地には守護神社と水神様があったようです。(推定AC200~700年頃)
カーサテルマエの周辺は、「弥生時代の東京」ともいえるほど、九州の遠賀川流域は古墳銀座と言われるくらい古墳が密集しています。
熊井温泉の山にも大きな未盗掘の古墳が有ります。これが発掘されれば歴史が変わるかもしれません。古文書に熊井温泉の周辺の鳥瞰図もしくは俯瞰図が有りました。この絵が画ける様な山も場所も無く、まさに神社群を鳥の目線で画いた絵です。古神道からの神社の本家が密集しています。よく見ると熊井温泉の源泉地が守護神社で水神様となっていました。古代から熊井温泉はご神水として飲用されていたかも知れません。神功皇后の行在所も近くに有り、神功皇后も飲んだかもしれないし、地図にある掛津という所は、軍艦の梶を掛けて干していたので、掛津いう地名になったとのことですから、ここから三韓征伐や熊襲征伐に行く時にご神水が汲まれてあった可能性も有ります。長老によると昔は熊井温泉は湧出していたとのことです。

この度、カーサテルマエのホームページ用にドローンで空撮しましたが、この鳥瞰図を再現するためでも有りました。少しずれてしまいましたが、古代の文明の姿を少しでも具現できた気分です。私のこの世の価値は医師としてではなく、熊井温泉を発見したことです。大げさかもしれませんが、ご神水を再現できたことは本当にこの世での使命を果たしたという気分なのです。